◆2009年度◆


訃報 指揮者の若杉弘氏逝去(7月21日)

 新国立劇場オペラ芸術監督で世界的な指揮者として知られる若杉弘(わかすぎ・ひろし)氏が7月21日、多臓器不全のため死去した。74歳だった。密葬は近親者で行われる。後日、お別れの会が行われる予定。喪主は妻、長野羊奈子(ながの・よなこ)さん。連絡先は、新国立劇場運営財団。
 昭和10年、東京都生まれ。東京芸大卒。読売日響常任指揮者、ライン・ドイツ・オペラ音楽総監督(GMD)、ドレスデン国立歌劇場およびシュターツカペレ常任指揮者、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者、東京都響音楽監督、NHK交響楽団正指揮者などを歴任。平成10年オープンのびわ湖ホールの芸術監督として行ったベルディの歌劇シリーズの上演は高い評価を得た。
 平成19年秋のシーズンからは新国立劇場オペラ芸術監督。オペラ、コンサート両方に深く精通した指揮者として貴重な存在だった。日本芸術院会員。東京芸大名誉教授。
 (以上は、産経新聞の記事からの転載です。)

 若杉弘氏は、日本の現代作品の指揮も多く手がけており、自作を若杉氏の指揮で演奏してもらった作曲家も多いと思われます。しっかりと楽譜に目を通し、丁寧にさらって音にしてくれる人で、作曲家にとっては、とてもありがたく、頼りになる存在でした。
 これから、さらに円熟した活動が期待できる年齢だっただけに、早すぎる逝去は非常に残念ですし、音楽界にとっても大きな損失と思います。
 ご冥福をお祈りいたします。 (WEB管理者筆)


 
Fresh Concerto CMDJ2010 の応募規定発表 

 2010年4月9日(金) すみだトリフォニー(小)ホールで開催される。Fresh Concert CMDJ2010の応募規定が発表されました。
 参加を希望される方は、以下の文字列をクリックし、情報を確認後、参加申し込み手続きをしてください。 

Freah Concert CMDJ2010の応募規定を見る(クリック)

訃報

 我が国作曲界の最長老、小山清茂(こやま・きよしげ)氏が、6月6日午後5時35分、老衰のため東京都東久留米市の自宅で逝去した。氏は1914年生まれで享年95歳。長野県更級郡信里村(現長野市)の出身。1933年長野師範学校卒業後、長野県内で教諭を務めながら作曲の勉強を行った。日本の民謡や童歌を題材にした、民族色の強い作品を残している。
 代表作品に「管弦楽のための木挽歌」、オペラ「山椒大夫」 (1972年)などがある。



栃木県ピアノ・コンクールで助川敏弥氏の曲が課題曲となる

 栃木県ピアノ・コンクール
:本選課題曲の全グレートで、助川敏弥氏(本会:代表理事:作曲)の曲が課題曲となりました。本会および会外でピアノを指導されている方は、お弟子さんの参加をご検討下さい。


 以下に応募規定等を掲載した主宰者側のホームページを掲載します。(Web担当者)
   下の文字列をクリックしてください
 

http://www008.upp.so-net.ne.jp/sukegawa/Tochigicon.htm



矢澤見どりさんが半生記を刊行

 本会特別会員の矢澤見どりさんが、ライフワークとなる著書を出版されました。
 貧しい少女時代の苦労、オペラへの憧れ、戦争、故矢沢寛氏との出逢い、シャンソ歌手としての活動など
 困難な時代に逞しく生き、歌を歌い続けた彼女の半生が綴られた感動的な本です。
 注文は直接 東銀座出版社(03−3813−4561 Fax:03−3813−4564)まで
 価格は:1424円+税です。
 
 矢澤見どり著 『シャンソンに魅せられて』 紹介ぺージへ



◆2008年度◆


訃報:西山竜平氏ご逝去



 本会最長老の西山竜平氏(にしやま・りょうへい:作曲)が、104歳の誕生日を二日後にひかえた、11月28日朝、虚血性心疾患のため逝去されました。享年103歳でした。
 西山竜平氏は1904年大阪に生まれ。東京帝大(現:東京大学)文学部美学を卒業されましたが、多彩な方で、美術の個展、作曲展など、美術、音楽、評論など幅広い分野で活躍されています。また、10回以上海外を旅され、訪れた国は40カ国にのぼり、著書も:西洋ひやみず旅行」「いごっそう西洋ある記」「絵草紙良寛」「いごっそう青春伝」「百寿は元気」と多数あります。
 また、日本現代音楽協会や、日本音楽舞踊会議の立ち上げにも関わられておられます。 
 2004年9月18日(土)には、烏山区民会館ホールにおいて、本会作曲部会の主催のもと《作曲家:西山竜平 百寿記念コンサート》が開催され、ピアノ組曲『四季の庭』、歌曲:[みなし児]、[鶴を折る]などが演奏されましたが、次々とステージに立つ演奏者の似顔絵を手早く描き上げ、演奏者に渡すなど、画才を発揮していました。
 なお、掲載した写真は2001年1月7日の新年会で、スピーチする西山竜平氏です。
 104歳直前のお別れということですが、大往生と云えると思います。
ご冥福をお祈りいたします。


訃報:小平時之助氏ご逝去
 
 本会の元事務局長(現在の理事長の役職に相当)、現相談役の小平時之助氏が9月29日朝、逝去されました。小平時之助氏は1918年生まれで、享年90歳でした。
 小平氏は東京生まれで、帝国音楽学校(現:東京芸術大学)作曲科卒業。作曲グループ[田にしの会]に所属し、1984-1985年に本会の事務局長(現在の理事長職に相当)を勤められました。
 作品は[管弦楽曲]・沖縄の民謡による舞踊組曲、弦楽四重奏曲第一番、ピアノ前奏曲集、女声合唱集『沖縄のわらべうた』など、室内楽、独奏曲、歌曲、合唱曲など多くの作品を残しております。ごく最近まで、日本音楽舞踊会議作曲部会の作品展に出品されていましたし、長らく会計鑑査役を勤め、総会にも出席されておりました。
 生前の本会に対する多大な貢献に感謝し、ご冥福をお祈りいたします。




 湯川亜也子さん 日仏声楽コンクールで第一位受賞

 
 本会青年会員の湯川亜也子さん(声楽・メゾソプラノ)が、第15回日仏声楽コンクール(7月4日本選会)にて、見事第一位を受賞しました。日仏声楽コンクールは、我が国で開かれるフランス歌曲系コンクールとしては、最も権威のあるコンクールで、二年に一度、西暦の偶数年に開催されます。
 なお、湯川亜也子さんは、9月21日に、すみだトリフォニー(小)ホールで開催される、CMDJ2008年オペラコンサート〜愛と夢の世界へのお誘い〜の『ヘンゼルとグレーテル』において、ヘンゼル役として出演します。



訃報:

日本音楽舞踊会議草創の頃からの会員で、作曲部会会計委員としてご活躍されていた、山下希夫(作曲)さんが2007年10月29日に逝去されました。
病名は大腸ガンということでした。
なお、葬儀は、10月31日にご親族だけで行われました。
矢澤寛さんに続き、創立当初からの会員を失ったことは、まことに寂しいかぎりです。
心から、ご冥福をお祈りします。



★出版物のご案内

●花輪一郎著「青春のNHK音楽部」。新風社刊。
   1200円。150頁。

日本音楽舞踊会議賛助会員で、元1NHKプロデューサーの花輪一郎さんが著書を出しました。
「音楽の世界」に、1985年から30回にわたり連載した、「思い出の人、思い出の番組」を単行本にまとめたものです。
終戦直後のGHQ管理時代からの時代の証言です。その後、楽壇の主要人材となった人たちの青春奇談が満載されています。(助川敏弥)