研究セミナー
 
『現代のピアノ音楽とその奏法 T&U』
講師:松山 元

T 2004年5月30日 1900〜21:00 新大久保 スタジオ ヴィルトゥオ−ジ

U 2004年6月27日 1900〜21:00 新大久保 スタジオ ヴィルトゥオ−ジ
  このセミナーは5月30日と6月27日の2回に分けて行われました。
 第一回目はクラスタ手法を中心にスカルラッティ、ベートーヴェンといった古典の作品に見られる例から、バルトーク、カウエル、シュトックハウゼン、カーゲル、ブーレーズ、一柳慧、島津武仁といった作曲家の作品を、実演、CDなどで紹介されました。ベートーヴェンのソナタ『ワルドシュタイン』など、古典的な作品から、最近作られた作品まで、極めて広い時代空間の中で、作曲家&演奏家が新しい響きを求めて、時には協力し、時には対立しながら、築いてきたピアノ音楽の可能性追求の歩みが、講師の実演つき講演を通して、よく伝わってまいりました。
 宣伝不足のため、第一回目の出席者が少なかったことは惜しまれます。
 出席者の記録が残っておりませんので、やや不正確ですが記憶を辿って記載します

 会員(正会員、賛助会員)
       松山元(講師)、北条直彦、遠田 健、高島和義、金原礼子、畑山千恵子、中島洋一
 一般
       国立音楽大学の作曲科学生が3人参加

 第二回目はクラスタ手法を中心にした前回に引き継ぎ、まずフラジオレット、プリぺアードピアノ、内部奏法を中心に、松山元氏の実演やCDの演奏つきで、ブーレーズ、リゲティー、日本の現代作曲家による作例を踏まえて講義が行われ、その後、G.クラムの『Makrokosmos W、X』を教材に、ピアノ部会の新井知子さんの演奏に対して、松山氏がアドバイスをするという、レッスン方式で進められました。一口に内部奏法といっても、弦のはじき方、押さえ方、押さえる位置などで、まったく効果が違い、実演を試みてみないと、作品を生かすような演奏が出来ないことを改めて認識させられました。最近は、公的ホールにおいては、内部奏法は忌み嫌われ拒否されがちであるため、ピアニストも自らそれを試みる機会が少なく、貴重な体験をすることが出来ました。
 当日の出席者の記録が残っておりませんので、やや不正確ですが記憶を辿って記載します

 会員(正会員、賛助会員)
   松山元(講師)、新井知子、助川敏弥、北条直彦、湯原敬士、遠田 健
   金原礼子、畑山千恵子、中島洋一
 一般
   西耕一、新井さんの友人、他に、東京芸大など音楽大学の作曲科の学生が4人参加

                                   (報告:中島洋一)

             当日の写真 撮影:中島洋一
 左:::語る松山元氏(講師)、左:北條直彦氏(公演企画部長) 5月30日
 左より三人は作曲科の学生達、その右は金原礼子氏、遠田健氏(5月30日)
 左:高島和義氏、右:松山元氏(5月30日)
 内部奏法を試みる新井知子氏右と見守る松山元氏(6月27日)
 後列左:より湯原、遠田、助川、前列、左4人は学生、その右は新井氏の友人と新井氏
 学生達は
楽譜を見ながら熱心に聴いている (6月27日)
 左:真剣にに音に聴き入る学生達。右:受付役の畑山千恵子氏(6月27日)
 ピアノに近づき、松山氏の内部奏法を除く学生達(6月27日)
『コンサート、研究会報告』へ戻る
戻る
『会からのお知らせ』へ戻る