頂上付近の針葉樹を背景に、紺碧に空に浮かぶ白い半月が見えた。空気が澄んでいるので、昼でも月が見える。珍しいのでアルバムに加えた。

今回の山行は、山登りというより、撮影旅行に近いが、好天に恵まれ、撮影には絶好の条件だった。しか、12月14日といえどもやはり厳冬期に近く、寒さはかなりのものだった。

北横岳を目指して登ると、展望が開け、南西の方角に御岳山が望まれた。右は、三ツ岳への分岐地点を示す示道標。
冬の北横岳山頂からの日本アルプス大展望

          (2002年12月14日)
東方に目をやると雨飾山の後に純白の焼山と火打山がその右にはゴツゴツした妙高山が眺められる。

南八ヶ岳の右には、南アルプス北部の山々が眺められる。左の尖った山が北岳、後に少し間ノ岳も見える。その右のピラミット型の山は甲斐駒ヶ岳、その右は仙丈岳である。
南に目をやると、間近に南八ヶ岳が目に入る。左から前面に崖をもつなだらかな山が硫黄岳、ギザギザした岩稜を覗かせているのが横岳、その右が南八ヶ岳最高峰の赤岳(2899m)小さな突起を挟んで同じような山容の山が阿弥陀岳である。
見やすいように、槍穂高連峰を拡大処理した写真。左の一番高いピークが奥穂高岳、すぐ右の黒っぽい頂が涸沢岳、その右が北穂高岳、キレットの落ち込みがあり、登り返した緩やかな稜線が南岳、そして中ノ岳,大喰岳とつづき、右端の槍を天に向けたような、三角形の山が、槍ヶ岳である。
中央アルプスの右には、木曽の御岳山が鎮座している。
頂上で他の登山者に蓼科山を背に撮してもらった写真。風が強く。髪の毛が靡いている。ピッケルは手を自由にするため、雪面に刺しておいた。軽装でオーバーズボンを纏っていないが、ニッカーの膝の部分に雪がまとわりついている。
2002年の12月13日の天気予報で、翌14日の好天が予想されたので、早朝特急「あずさ」で茅野へ行き、ピラタスロープウエイで坪庭に登り、北八ヶ岳北横岳(2480m)の山頂から、日本アルプスの山々を撮影することにした。冬山と行ってもアプローチが短く、好天が予想ダレたので、一応ピッケルとアイゼンだけは用意したが、オーバーズボン、オーバー手袋なしの軽装で、向かった
登って来た道と、遠く南東方向の佐久の山並みを撮した一枚
左の写真は北横岳(2480m)の頂上標識。右は、天狗岳方面を撮したもの。左の丸く可愛い突起が東天狗岳、右の類似した突起が西天狗岳である。
蓼科山の右には、北アルプス後立山連峰、まず双耳峰の鹿島槍ヶ岳、岩山の五竜岳、そして純白の白馬連峰が続く。
北アルプス中部の山並みを遮るように聳えるのが、北八ヶ岳最北端の蓼科山(2531m) である。
その右には、穂高、槍連峰、そして北アルプス中部の山々が続く。
北横岳ヒュッテに到着。ここまで来れば行程の半分以上登ったことになる。なお、寒い頂上でかなり長い時間過ごしたので、帰路は暖をとるため、小屋を利用した。右は、北横岳への登り、森林がなくなり、もう少しの登りで頂上に着く。

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上の写真は浅間山方面である。
御岳山の右には、北アルプス南端の乗鞍岳方面が眺められる。
ここからは、山頂からの日本アルプスの大展望となる。南西方向には中央アルプスが見える。左は南駒ヶ岳と空木岳、木曽殿越えで切り込み、そこから北は緩やかに頂稜が続く。よく見ると尖った宝剣岳、その横に中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳が眺められる。
坪庭の雪を纏った針葉樹。北八ヶ岳の森を「タンネの森」などの愛称で呼ばれることもあるが、タンネとは樅の木のこと、この辺りの針葉樹は、コメツガ、シラビソ、オオシラビソなどだろう。雪をまとった針葉樹は、モンスターのようにも見える。