左:カルメンを歌う折田いづみさん 中:インタービューを受ける折田さん 右:インタービューを受ける伴奏の山下珠実さん/司会は西山淑子さん |
左:シューマンの『幻想曲』を演奏する佐藤大介氏 左:インタービューを受ける佐藤氏。司会の西山淑子さんと) |
左:ヴェルディ オペラ「海賊」のアリアを歌う高原史乃さん 右:演奏後のインタビュー 司会の西山淑子と |
左:オンド・マルトノでロラン クルーズの『アルス』を演奏する久保智美さん 右:インタビュー 左:西山淑子(司会)と |
左:ラフマニノフの『プレリュード』を演奏する谷坂仁美さん 右:インタビュー 左:司会の西山淑子と |
去る、3月30日(水)午後6時半より、『Fresh Concert 2005』が、めぐろパーシモンホール(小ホール)にて開催されました。『Fresh Concert』は、会員の推薦などにより、会外から若い音楽家達を募り、本会の主催コンサートとしてマネージメント等について本会がすべての責任を担う形で、春の季節に開催されて来ましたが、一昨年、昨年に続き、本年で3回目を迎えました。
今年は、プログラムが決まった段階になって、声楽の参加者1名が都合で辞退したため、その代わりにピアノの参加者を1名追加し、参加者の専攻別内訳は、ピアノが6名、声楽が3名と、例年に比べピアノの参加者の比率が高くなりました。しかし、ピアノの6人の演奏者の演奏作品が、ベートーヴェン2名、シューマン1名、ラフマニノフ2名、ドビュッシー1名というように、独、露、仏にまたがり、多彩だったこと、オンド・マルトノという非常に珍しい楽器での参加があったこと、声楽の3人も、それぞれ持ち味を出し、高水準の演奏を聴かせてくれたことなどで、例年以上に充実したコンサートになったと思います。
私はリハーサルの最初から、ずっと立ち会っていましたが、リハーサル時には未熟さが出て、不安を感じさせた人でも、本番の演奏はずっとよくなっていました。とにかく、いま自分が持っているすべてのもの出し切ろうと、失敗を恐れず、果敢に音楽に立ち向かおうとする演奏者の熱気が、聴き手に伝わって来るようで、若さのすばらしさを感じさせるコンサートとなりました。 このコンサートについては、この文章とは別に批評家の批評文が掲載されることになっておりますので、主催者側としては、個々の演奏についての詳しい批評は避けたいと思いますが、個人的に印象に残った点について書いてみたいと思います。
まず、オンド・マルトノの演奏についてですが、実は私もずっと昔、この楽器を演奏した経験があります。当時はまだトランジスタではなく、真空管が使われており、スピーカーの形状も違っていましたが、トランジスタに変わっても、基本的にはマルトノの音色上の特徴、機能は保たれていると思います。ところで久保さんが演奏した『アルス』の作曲者、ロラン・クルーズはオンド・マルトノの機能を熟知しているようです。演奏者からみるとかなりの難曲と思われますが、久保さんは楽しんで演奏しているようにみえました。
ピアノの6名は、音楽大学の学部、または大学院に在学中の若い4人の方と、かなり前に音楽大学を卒業した年長組の2人という顔合わせになりました。若い人達も、曲をよくさらい、なかなかいい演奏を聴かせてくれたと思いますが、年長組の佐藤君と富田さんの演奏には、自分の表現に対する拘りが、より強く感じられました。
声楽の3名は、それぞれ違った声の持ち主ながら、3人とも美しい声で、魅力的な歌を聴かせてくれたと思います。その中で、最年長の折田さんは、腰痛のためリハーサルには出られなかったのですが、さすがに本番では、最年長者の貫禄をみせ、成熟度の高い演奏を聴かせてくれました。他の若い二人は、素晴らしい素質を感じさせるものを持っており、将来が楽しみです。
では、当日のプログラムと、当時の写真を紹介いたします。
報告&写真撮影 事務局長:中島洋一
左:ロッシーニのオペラ『ウィリアム・テル』のアリアを歌う高橋絵理さん 右:演奏後のインタビュー 司会の西山俊子と |
左:ベートーヴェンのソナタ『告別』を演奏する秋山有子さん 右:インタビュー 左:司会の西山淑子と |
出演者が全員そろって、終演後のの挨拶 |
左:ベートーヴェンの『エロイカ変奏曲』を演奏する朴成姚さん 右:終演後のインタビュー 司会の西山淑子(右)と |
左:ドビュッシーの『前奏曲集』を演奏する富田紀子さん 左:インタービューを受ける富田さん。司会の西山淑子さんと) |
左:ラフマニノフ 『コレルリの主題による変奏曲』を演奏する加藤みちるさん 右:インタビュー 司会の西山淑子と |
左:会場に飾られたフラワー・スタンド 右:開演前の記念写真(折田さんを除く出演者全員の写真) |