第9回 『Fresh Concert CMDJ2011 〜より豊かな音楽の未来をめざして〜』が、4月8日(金)午後6時半より、すみだトリフォニー(小)ホールにて開催されました。今年はコンサートが一ヶ月足らずに迫っていた3月11日に東日本大震災という未曾有宇の大災害に見舞われ、一時はコンサート開催が危ぶまれましたが、三月末になって計画停電も中止となり、なんとか開催することが出来ました。非常時ではありましたが、予定していた出演者が一人も欠けず、10組15人、ピアノ伴奏者を入れると20人の若い演奏者たちにステージに立ってもらうことが出来ました。
来場者数は、例年よりやや少なめでしたが、大震災からあまり間がない時期の開催としては、そこそこの入りだったと思いますし、熱心なお客様が多く、出演者の熱演に対して温かい拍手で応えていました。
まだステージ慣れしていない若い人達の演奏ということで、過度の緊張からか、小さなミスはありましたが、今年の出演者は技量の面でも粒ぞろいで、全員が音楽をする喜びを噛みしめながら、心を込めて熱演しておりましたので、それがお客様にも伝わったと思います。集まったアンケートにも、「若い人達の演奏だが、予想していた以上に質が高かった」、「若い人達の熱演から勇気をもらった」などの感想が書かれておりました。なお、今回のコンサートでは冒頭の理事長挨拶で、大震災の犠牲者に対して1分間の黙祷が捧げられ、また入り口に被災者のための義援金募金箱が設置されました。なお募金は、終演後、出演者が募金箱を持って呼び掛けてくれたこともあり。相当額の義援金が集まりました。集まったお金は日本赤十字社を通して、大震災の被災者に届けました。
個々の演奏評につきましては、『音楽の世界』2011年6月号に掲載されておりますので、そちらをご覧頂きたいと思います。
以下、当日の模様を写真にて紹介いたします。なお、写真の殆どは当日撮影したビデオ映像からキャプッチしたものです。
報告&写真撮影
コンサート実行委員長:中島洋一