研究セミナー 『日本語の旋律化 Part 4』
《報 告!》
前三回に引き続き、佐藤光政氏を講師に招き開催されました。今回は北條直彦氏が5つの詩の断片に節をつけた37個のサンプルを歌いながら、参加者の各々が意見を交わし合うという形態をとりまし、色々な意見が出され、日本語の旋律化の多様な可能性と難しさを改めて認識しました。
また、セミナーの最後の方で、賛助会員の菊池雅春氏が、新作の歌曲をサンプルとして提出され、その素材についても日本語のイントネーションと旋律線の問題を中心に意見が交わされました。
なお、次回からは木村雅信氏がレクチャーを引き受けて下さる事になっています。
また参加者のお一人で言語学を研究されている賛助会員の添田里子さんから、文語体の五七五の詩を持ってきて、それに参加者の作曲の先生方に即興で曲を作っていただけないか、といったユニークな提案がありました。色々な分野の方々がかかわられているのが本会の特色の一つと思いますので、他の団体ではあまりやらないようなユニークな試みも、是非実現させて行きたいと思います。 (報告:中島洋一)
当日の写真 撮影:中島洋一
サンプルを弾き歌いする講師の佐藤光政氏(左)とサンプルを提供した北條直彦氏(右)
当日の参加者の面々
新作歌曲をサンプルとして提供した作曲家の菊池雅春氏(賛助会員) 左
言語学を研究する立場から、作曲家諸氏に対して希望を出した添田里子さん(賛助会員) 右